組織が腐っているとき
日本には給与所得者が約5000万人も存在する。企業という組織に属す人はかなり多いということ。いろんな組織がある。正当な評価が得られる組織もあれば、そうでない組織もあるはず。どちらかと言えば、正当な評価が得られない組織がほとんどではないだろうか。
組織が腐っているとき、自分がところを得ていないとき、あるいは成果が認められないときには、辞めることが正しい選択である。出世はたいした問題ではない。
経営学者であるドラッカー先生は、企業やその組織運営(マネジメント)のプロフェッショナルである。そんな人が、企業ではなく個人的心理の観点から言及しており、なかなか感慨深い。そして、勇気が出るではないか。
日本はまだまだバブル世代が仕切る社会構造になっている。終身雇用枠に入っている人たちということになるだろうか。そんな人らの視点から、「仕事」というものにどんな価値観があるのか。恐らく、生産性を度外視したものに違いない。もちろん、全部が全部ではないだろうが。
実際のところ、日本のGDPはギリシャよりも低く、日本全体の生産性の低さは否めない。乱暴な言い方になるが、成果を出した仕事に対して正当な評価が得られないような価値観で占められた企業からは抜けた方がいい。
依存すれば、搾取の対象にされやすくなる。いつかは必ず亡くなるという事実に目を向け、独立の気概を持って、本質を外さないように社会に属したものである。
- 作者: ピーター・F・ドラッカー,上田惇生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
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